介護食調理実習レポート@県立広島大学

明けましておめでとうございます。日本計測システム 多田です。

本年も何卒宜しくお願いいたします。

 

さて昨年末、私は「ケアフードテスターCF-200N」を導入いただいている県立広島大学 地域創生学部 地域創生学科 健康科学コース2年生の介護食調理実習にお邪魔してきました!

本日はその様子をレポートさせていただきます。※写真掲載、投稿内容について事前に許可をいただいております。

 

学生さんは未来の管理栄養士の卵さんたちで、本学科の過去実績では例年ほぼ100%の学生が管理栄養士国家資格に合格しているそう。素晴らしい実績です。

そして栄養教諭一種免許も取得することができ、在学中は食品・栄養について幅広く学び、将来は公的研究機関、行政、病院、学校等で管理栄養士の資格を活かした業務に従事することを目指してらっしゃるそうです。

今回参加させていただいた実習では全6グループに分かれ、難易度の高い「嚥下調整食コード2-1(均質な試料)かたさ1,500 N/㎡以下」の調理が行われていました。

学生さんはとろみ剤やゲル化剤を使用し、適度なかたさになるよう調整しながら調理。かたさの調整に加水すると提供できるカロリーが低くなってしまうため、均質になっているか、かたさの基準はクリアしているかに加え、必要なカロリーが摂取できる内容になっているかなど複合的に判断し、調理されていました。


ひたすら裏ごし

 

ここでいよいよ弊社の「ケアフードテスターCF-200N」の登場です!

学生さんは調理した料理を容器に入れ、教室前方に設置してあるCF-200Nで実際にかたさを測定。試験機で測定することで、ゲル化剤の入れ過ぎでかたさが超過しているなど、数値とかたさを体感的に学習されていました。

ちょっとかたすぎた・・・


測定結果を祈りながら見守る学生さんたち

 

今回は調理の難易度が高い「嚥下調整食コード2-1(均質な試料)かたさ1,500 N/㎡以下」を調理されていたので、裏ごしする必要がありましたが、裏ごししたことで水分だけが濾されてしまい、思っているかたさの数値が出せない場面もありました。この場合誤嚥が起こる可能性が高くなるため、先生方のアドバイスを聞き、とろみ剤を入れて適切なかたさに調整する等の対策をされていました。


実習の記録プリントにはかたさの数値を記入する欄も設けられており、学生さんはスマートフォンで試験機の画面を撮影し、自席に戻って記録に起こしてらっしゃいました。

盛り付け時は見た目のおいしさにもこだわり、ペースト食だけど鮭の切り身に見えるように成形したり、ホウレンソウのペーストを入れることで鮭のピンク色を引き立てるような色どりにも配慮した盛り付けが行われていました。美味しそう!

 

最後は各チームの調理した料理を実食し、見た目・均質にできているか・味等の項目をチェック。「美味しい!」「美味しく見えない!」など活発な意見を出し合い、和気あいあいとした良い授業が行われていました。

各チームの発表では算出したカロリーやかたさなどの数値の報告や、難しかった点なども共有し、有意義な発表を聞かせていただきました。

なんだか私も学生の頃を思い出し、一生懸命自分の興味のある分野を研究されている学生さんたちのひた向きな姿勢に大変感動しました。

そして弊社の「ケアフードテスターCF-200N」が本当に役に立っている姿を目の当たりにして、我が子の頑張りを参観日で見た時に近い誇らしさを感じました。笑

世の中の役に立っていて本当に良かったです!

 

日本計測システム株式会社は得意とする荷重測定技術を通じて、介護食・食品分野でお役に立てるケアフードテスターやテクスチャーアナライザーを開発、販売しております。

少しでもご興味を持っていただけましたら、無料お貸出しも行っておりますので、お気軽に右側の黄色のタブからお問い合わせください。(スマートフォン等では下部に黄色のタブが表示されている場合もございます)

 

今回見学させていただいた県立広島大学のみなさま、大変お世話になりました。本当にありがとうございました。

 

コラムを最後まで読んでいただきありがとうございます。

ではまた!